研究室配属を希望する学部3年生の皆さんへ

 光化学は、光合成や日焼けなどの生物現象、光診断や光治療などの医療分野、太陽電池や有機ELなどのデバイス分野など多くの分野と密接に関わっています。私たちの研究室では、分子の発光現象を顕微鏡下で観察することで、生きた細胞や組織内の様々な生体情報を可視化(イメージング)する研究を行っています。発光分子の合成、光物性評価、細胞・マウス実験を一連に行うことのできる日本でも希な研究室です。自分で合成した分子(My Molecule)が細胞内で光る様子は感動的で、その光は世界中の研究者に様々なメッセージを伝えてくれます(Seeing is believing!)。

 21世紀は「光の時代」と言われてから約25年が経過しました。日常には光を利用した多くの製品が満ち溢れています。生命科学分野においても光は盛んに利用されています。物質を生み出す化学は、生物学、医学、薬学、食品分野、材料開発など様々な分野に利用できます。光の生命科学への応用という魅力的なテーマに取り組みながら、生物学、医学、薬学の世界で活躍する新しいMy Moleculeを一緒に開発しましょう。

 当研究室に配属された学生は、1週間に1回程度光化学の勉強会を行い、卒業研究に臨むための基礎知識を修得します。4年次では、2週間程度の練習実験の後、研究テーマを設定し、各自研究をスタートさせます。当研究室の特徴は、分子の設計・合成、光化学計測、細胞実験、小動物実験が一連にできることです。また、どの研究テーマにおいても“光化学計測”を実施します。これにより、学生さんは、光化学の研究者として成長するだけでなく、化学・生物学における幅広い知識とスキルを身に着けることができます。もちろん、幅広く研究するためには皆さんの努力も必要です。また、時間もかかります。当研究室に配属を希望する学生は、修士や博士まで進学することを考えてください。これまで当研究室からは多くの博士が卒業し、企業や大学・研究機関で活躍しています。皆さんが研究者として成長できるように支援していきますので、興味のある学生さんは是非研究室見学に来てください。

吉原利忠

群馬大学大学院理工学府分子科学部門

分子光化学研究室(吉原研究室)

〒376-8515 群馬県桐生市天神町1-5-1
桐生キャンパス 8号館S棟8S656室

Molecular Photochemistry

Division of Molecular Science, Graduate School of Science and Technology, Gunma University

8S656 1-5-1 Tenjin-cho, Kiryu, Gunma 376-8515, Japan

Copyright © Molecular Photochemistry
トップへ戻るボタン